プラクティショナーの視点~あるケースについて

こんにちは。永らくご無沙汰しております、シンガポール在住プラクティショナーの吉田理美です。

先日、サンフランシスコ在住プラクティショナー、高野ひろ子さんがEC/BC体験者の声を皆さんと共有しましたが、プラクティショナーも、クライアントさんとのセッションを通じて経験することがたくさんありますね。今回のポストは、私が出会ったある方についてお話したいと思います。

このクライアントさんは、ALSの患者さんでした。話題になったアイスバケットチャレンジを通じて、もうご存じかもしれませんが、ALSは初発部位によって、四肢型と球麻痺型の二つに分かれます。この方のALSは球麻痺型、つまり飲み込むことや話すことが出来ない状態のことです。

最初は、ご家族の方が、介護ストレスを軽減させたい、ということで私を訪れました。その流れで、次に親も見て欲しいということで、ご本人と出会ったのは今年の3月頃でした。

当ブログの皆さんもお馴染みの、キャレン・シークスさんにアドバイスを受けて、とにかくこのクライアントさんに寄り添うことに徹しました。

セッションはすべて対面式、最初は筆談しながら進みました。クライアントさんが慣れてくると、意味の分からない用語が出ると、「それは何?」という視線を投げかけてきたり、何度も取り除いたはずの感情が再び出てくると、「またかー」と手をあげたりしながら、ジェスチャーで会話しました。途中で眠くなって、うとうとすることもしばしばありました。

この方と共にセッションを重ねながら感じたのは、ALSのような難病を対象にエネルギーワークを施す場合、肉体の様々な部位において復活と再生が起こらないと、いわゆる目に見えるような回復をしないのではないか、ということでした。

でも、魂のレベルでは、どのような癒しが起きているのか、測り知ることはできません。そこには無限大の可能性が潜んでいます。

ボディコードの効能は、クライアントさんの肉体に限らず、目に見えない部分にまで溜まっている不要なエネルギーを取り除きながら、その方の治癒力を引き出すことでしょう。そうしてプラクティショナーがお手伝いしながら、人は元気になったり、癒されたりするのだと思います。

先の方がボディコードに望んでいたのは、自分の身体に起きている変化を受け入れ、今よりも気分が落ち着いて、体調が安定することでした。それは、本人でさえ、そうしたいと気付いていなかったように思います。でも、身体がそう教えてくれました。 確かに、セッションを進めるうちに、ジワーッとその方向に向かったのです。

セッションを始めて数ヶ月後、本人が国へ帰るために、シンガポールを離れました。最後にご家族の方と話した時、assisted living center (日常動作支援介護施設)に入ったと聞きました。

近くにプラクティショナーがいれば、あの方にはぜひ諦めずにボディコードを続けて欲しいなあと、今も時々思いを馳せています。

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(写真:www.lailamoysey.comより)


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