ハートウォール、その後

みなさんこんにちは!すっかり肌寒くなり、グレーな秋本番のロンドンから再びカエコがお伝えしております。

先週、遺跡のようなハートウォールと題して、2年越しに(そう!二年未満でした。後でも詳しく触れます。)リリースできた私のハートの壁についてお伝えをしたところです。さて、その後日談として一つみなさんとシェアしたい内容があります。

先週金曜日に、奈良美智さんの個展へ行きました。ロンドンはBloomsburyというちょっとアカデミックなエリアに新しくできたギャラリーでの個展でした。私は彼の作品は好きでしたが、「かわいい」のがメインでそんなに深く感じたことはありませんでした。ちょっと表面的な感じでお洒落なコレクターが買うんだろうな、ぐらいな。今回も奈良さんのタッチで描かれた女の子たちがたくさんありました。中でも大きい一つの絵画の前で私は立ち止まりました。その女の子の瞳はキラキラしていました。奈良さんは色々なモチーフを限られた瞳という空間に描き込まれていました。すると、絵からもくもくと煙が出てくるかのように私は絵の持つオーラ?みたいなのにくるまれていました。絵と私の間に「ほわぁ〜ん」と宇宙ができたかのようでした。平たく言うと感動しちゃったんですね、私。思えば、美術館やギャラリーに足を運んだのは美術教師を辞めて以来、初めてでした。

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(私がド感動した作品は正面の作品ではなく、左の壁にかかっていたもので、ここには写っていません。)

美術教師としての仕事を頂いた時、(自分の)好きな事を仕事にできて良かったね!みたいな風に言われました。自分でもそうなんだと思い、美術教師として10年ほど働いていましたが、学校で働くというのはそんなシンプルなことではありません。私の好きな事なんて10%ぐらいです。微妙だなぁと感じながらも、適当にごまかしながら働き続けるうちに私のハートウォールは、着々とその要塞としての役目を果たしておりました。その期間約10年。もちろんその間にあったかけがえのない出会いや今も続く人間関係やそこから得たものは大切にしていますが、いつも自分に嘘をついていたわけですから、やっぱりよくなかったわけです。美術教師をやっていたころは毎週のように美術館、美術展、ギャラリーへ足を運んでいましたが、決して今回の「宇宙を感じる」クラスの感動はしていませんでした。そんなこんなをする内に、私の中で本来ならば大好きだったはずのことが、段々煙たい存在となり、「他のことでも良かったかな」とまで思うようになっていたのです。その頃には鉄板のようになっていた私のハートウォールには、その影で涙する私自身の気持ちが見えなかったわけですから。だから美術教師を辞めた時には、ギャラリーへも美術館へも全く興味が失せてしまい、足が向かなくなっていました。

エモーションコードには私が美術教師を辞める少し前に出会いました。それが約2年前。もう随分前のような気がしていましたが、まだ2年未満でした。私はつい最近になってやっと「もう自分を偽らなくて良いんだ」、「弁解しなくていいんだ」と心から自由になれた気がするのです。だからこそハートウォールを取り除くことができました。それだけ、このハートの壁というのはエモーションコード/ボディコードでも重要なプロセスなのです。 しかしながら、実際のセッションでも一度に、サクっとハートウォールが取れないクライアントさんはいらっしゃいます。元々要塞の意味があるのですから、準備が整っていない場合は取れないのです。もし、ご自分でハートウォールを取ろうとされている方や、プラクティショナーとセッションをしたけど取れなかった方がいらっしゃったら、どうか急がないでください。ボディコードもエモーションコードも、その効果やスピードには個人差があります。取れない場合は取らない方が良いのです。きっとその時は訪れますから。完全にとれるまでのプロセスに学びがあると私は感じています。


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